この六地蔵は、等身大の六つのお地蔵様。元禄14年(1701年)に了心信士が寄進したものです。
六地蔵は六道輪廻の教えを示し、私たち人間だけでなく、全ての生き物が亡くなった際に六つの世界「地獄道・餓鬼道。畜生道・修羅道・人間道・天道」の世界に生まれ変わりを繰り返す、その各々の世界(地獄道は壇陀地蔵、餓鬼道は宝珠地蔵、畜生道は宝印地蔵、修羅道は持地地蔵、人間道は除蓋障地蔵、天道は日光地蔵)を救って下さると言われております。
当院では、江戸時代、亡くなった方があると、この六地蔵の前で村人が集まり、亡き人が、お地蔵様に迷わずに彼岸に渡れるよう導き頂くために、葬儀を執り行いました。
お地蔵様は地蔵菩薩とも呼ばれていて、大地のめぐみを仏格化した仏様で、生きとし生けるものが迷い苦しまないように悟りの境地に導いて下さる菩薩として昔より、人々の信仰が寄せられております。